今回は蒲田にある割烹居酒屋やまぐちです。
天ぷらと言えば、居酒屋の定番メニューですが、なかなか「これはうまい!!」と思える
居酒屋の天ぷらに巡り合うのは僕の経験では難しいものです。
当然、油の相性があったり、揚げ加減の好き嫌いがあったり、衣の食感であったり
塩とたれ、どちらで食べるか、等。
万人に気に入られる天ぷらを作ることは大変なことだと思っています。
そんな中、今回は天ぷらをメインにその他も美味しい居酒屋さんを紹介します。
割烹居酒屋やまぐちについて
ここは天ぷらがメインと言う居酒屋にしては珍しいお店です。
お店の場所は蒲田の東口、徒歩3分ほど。有名店三州屋の路地を直進します。
この辺りは小さなお店がずらりと並ぶ、とってもディープなエリア。
この店もある意味敷居が高~い雰囲気を醸し出しています。
どうですか? ディープですよね。
僕も最初は「大丈夫か~?」なんて正直思いました(笑)。
でも、チャレンジ精神のおかげで店に入ってみてこの店と出会うことが出来ました。
今夜の酒の肴
この日はコースを予約しておきました。
最初はこだわりの自家製豆腐と白菜のおひたし
次は野菜のサラダ
色味もきれいでドレッシングも旨い!
しかもかなりボリュームあります。
国産スミイカの刺身
これもイカの旨みが効いています。
そしてだし巻き玉子。3パターンで登場です。
そのままでも充分美味しいけど、大根おろしと合わせると酒の肴度UPしますね。
この組み合わせを始めた人は偉大です!
お味は上品。肉厚で玉子焼きの風味が楽しめるものです。
宴もたけなわ。
野菜の天ぷらの登場。
素材も良いのでしょう。
しかも揚げ具合が絶妙です。
カリッ。サクッ。 そしてじんわりと野菜の甘さが後から口の中に広がります。
「ずっと食べていたい」 そんな風に思える味です。
そして、かなり楽しみにしていた海老の天ぷら。
どうでしょうか??
熱々でサラッとした食材の旨みをを邪魔しない衣はサクサクと言うよりカリッカリでした。
素材の旨みが上手に閉じ込められていて、素材自体を味わってるようにさえ感じます
食べ終わった後も決して重くならず。当然、日本酒に合います。
ここで今までの野菜と海鮮の流れから少し軸の振れ幅をデカくして肉の登場。
ハラミステーキです。
かかっているソースが和っぽくてこうなると充分和食ですね。
これはご飯というより完全に酒の肴寄りです。
肉なのに日本酒と合うのもソースの味付けからでしょう。
一言、上手です。
料理のそれぞれの目的や立ち位置が考えられていて、それぞれの料理に登場すべき山場を
作っている、なんて言ったらほめ過ぎでしょうか?
僕が最初にコースをお勧めする理由もここにあります。
コースにはお店の個性、強みが出ていると思ってます。
美味くなければ、再びはないし、押し出しも強めにくるものにしないといけない。
ビジネスチャンスとしては非常に重要なパートです。
要は店主のセンス、お店のスタンスが出てきます。
金を払う側からすれば、厳しい言い方かもしれませんが、食にも相性や体調はあるにしろ、
ここが店と自分が合う合わないを判断するポイントです。
そして〆のおにぎり。
ちりめん山椒とタコのやわらか煮の炊き込みご飯だそうです。
大きさが異なるのは大食いがいることを知ってのサービスかもしれませんね(笑)。
客に対する目配りも出来ています。
さて、コースとしてはここで終了なんですが、僕は美味しくて腹のスイッチがオン。
止まらない食欲、飲み力は追加でオーダー。
そう、焼きそばをオーダー。
大将がたいそう惹きつける一言を付け加えるから信じて頼んでしまった一品(笑)。
香るソースの香りが、気持ちを懐かしく落ち着かせてくれます。
麵はモチモチ、野菜が多くてそのサクサクした食感が良いです。
やっぱり吞兵衛のツボをしっかり知っているお店です。
料理の味は安定して美味しく酒に合うつまみが多数です。
気軽に天ぷらで一杯という時にさくっと1軒目、またどっしり腰を据えてと使い方は色々。
使い勝手のいいお店です。
加えて、大将の努力でメニューも変わるので飽きの来ないお店です。
酒好き、居酒屋好きならこんな美味くて渋いお店をストックしておきたいものです。
今日も美味しく楽しい時間を過ごすことが出来ました。
やまぐちさん、ありがとうございました。
お店情報(訪問時の情報です)
下のリンクから食べログへ飛びます。そのまま予約もできます。
あらかじめ予約したほうがいろいろお得です。