今回出掛けたのは蒲田の人気店 串幸 本店です。
実はこの店はずいぶん前から知っていました。
場所は、蒲田西口から徒歩5分ほど。東急池上線ガード沿い。
蒲田が誇る吞兵衛ストリート、バーボンロードに店を構えています。
酒好きとしては蒲田でよく通る通りなので串幸の前も何回も通っています。
でもなかなか立ち寄ることはしませんでした。
何故か?
と言えば、簡単です。混んでいるから(笑)。
通りに面した窓から1階のカウンターが見えるのですが、夕刻以降ともなれば
通るたびにほぼ満席の様子。
これって、駅近の海老勝と同じ状態です。
「海老勝」については↓
今回もたまたま飲み屋パトロールで通りかかったところ、なんとカウンターが空いている!
と言うことで、「こりゃ、ラッキー♪」と飛び込んだわけでした。
下がお店の写真。
このブログを見ていただいている方ならほぼ見たことがある場所ですよね?(笑)。
どうですか?見たことありますよね?(笑)。
串幸の印象
お店の扉を開けて中に入ると、店員さんに「カウンターでもいいですか?」と聞かれました。
「もちろんOK!」とばかり返答して席に着きます。
お店の中はかなりの熱気です。
この熱気は調理の熱とかではありません。
人の発するエネルギーの熱気。
極端にうるさい輩もいないけど程ほどの賑やかさ。
そんな人気の居酒屋の混みあった席で肩寄せ合うような感じで飲む、あの感じです。
まずビールを頼んでメニューを見つつ周りを観察。
お店は1階はほぼカウンターだけで2階にまた席があるようです。
カウンター前は調理場。調理人さんの仕事が正面で見える特等席です。
調理が見えるってポイントが高いですよね。
店の構造上、調理場が奥に引っ込んでしまっているのはやむを得ないとしても調理人にしてみれば
見る目も厳しいお客さんが何気にチェックしているからいい加減な仕事はできないし、
良い緊張感があるんじゃないかと。
また逆に言えば、見せられるほどの自信があるってことだと僕は思っています。
そしてカウンターのお客さんは、ほぼ常連さんの様子。
老夫婦さんとその息子さんファミリーや、おじいちゃん同士だったり、一人のお客さんだったり。
相方さんのお隣も身ぎれいなカッコをして1人で来られている初老の女性でした。
ご主人とよく来たこのお店に今も一人で来られているのかな?と思ったり。
この方、酒の飲み方もとても格好よかったです。
美味しそうな物をつまんで店員さんとも少し話したりして、さらりと飲んで店の席が
満席になったころさっと席を立って行かれました。
まさにザ・常連さんといった感じです。
こう言う方がお店を支えているんですね、きっと。
あまりの格好良さに僕も「あー言う飲みスタイルが自然と出来るようになりたいなぁ」と
思いましたね、マジで。
僕は普段、調子に乗るとがぶ飲みしちゃうタイプだから、店の流れる空気を観察できるように
深く反省しないと(苦笑)。
そう、「カウンターでもいいですか?」と聞かれましたが、それは常連さんたちの中の席に
座ることへの抵抗感を気にされたのかもしれません。
しかし、結果的に調理人さんの仕事が見れる常連さんたちの特等席に座れたってことに
なりました。
串幸の居酒屋メニューを堪能♪
かなり前置きが長くなってしまいました。
さて、料理と酒を堪能します。
まず、お通しから。
キッチリと腕を見せてくれるお通しです。
これだけで充分酒が飲めちゃうものです。
このお通しをビールで楽しみながらメニューを眺めてオーダーするものを考えます。
で、まず頼んだのがこれです。
どうでしょうか??
前菜の盛り合わせです。このメニューはインパクトありました。
よくイタリアンなど洋食ではこの前菜盛り合わせはよくありますが、それの居酒屋バージョンは
あまり目にしないものですよね。
しかも、このつまみラインナップ。中身は変わるようですが、どんなモノでも間違いは
ないでしょう。チョコチョコと色々な味を摘まめてしまうのは楽しいものです。
しかも貝もこの大きさです。
前菜盛りだけで小腹は充分満たせるし、じっくり酒を楽しめる1品です。
その他にも楽しみたいと思ってオーダーしたつまみが卓に届き始めます。
こちらは栃尾の油揚げ。
仕事で新潟に出かけた時に知り、以来どハマりしているものです。
これとたこぶつでもあれば僕は満足できる王道の日本酒のあてです。
しかもボリューミーなところも食べ飽きないのでうれしい(笑)。
これはめごちの天ぷら。
江戸前を意識して頼みました。
ふんわりしていて独特の風味があって美味い。
当然、この頃には当然に日本酒(笑)。
熱燗の後は冷酒。
盃も色鮮やかで可愛らしくて食に華やかさを加えてくれます。
これは海老焼き(だったかな?)。
刺身はあるけれど、焼きは珍しい。
焼き目の香ばしさが海老の味を引き立ててくれます。
そして、盛り付けの塩。
ワサビが山で塩を雲に見立てたのか?
もう気づかれているかと思いますが、料理の見た目もきれいでしっかり纏まっています。
そして、次は肉の焼きです。
鶏肉の岩塩焼き。
外の皮はパリパリ。中の肉はジューシーで旨みがあります。
ちょっとした添え野菜も味が変わって、口の中もさっぱりして重宝します。
この店は、まさにザ・居酒屋
本当はもう少し長居もして〆飯まで進めてみたかったのですが、〆飯は決めていたのでお会計。
相変わらずお客さんが入ってきますし、今日は一見の客の立場。
さくっと飲んで先の初老の女性の様にかっこ良く(そうでもないか?)しめたつもりです。
コスパは安くはありませんが、それだけの仕事がされている料理だと思いました。
このようなお店が点在している蒲田と言う場所は本当ある意味恐ろしい場所だと思います(笑)。
地域密着型で地元の人に愛されて生き残ってきたお店(もちろん味良し!だから)らしく
お店に力強さを感じました。
レベルが高い強豪がひしめく蒲田の居酒屋の中で、カウンター越しに調理の仕事も見れる
ここは居酒屋の良店、ザ・居酒屋の1店と言えると思います。
次回は〆飯まで到達したいと思っています。そして季節ごとにおススメお料理も楽しんで
しまおうという魂胆でいます(笑)。
今日も美味しく楽しい時間を過ごすことが出来ました。
串幸 本店さん、ありがとうございました。
お店情報(訪問時の情報です)
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