今回の訪問先は前評判も高い中華そばのやま福です。
まるでラーメン戦国時代のような蒲田で近年オープンした店です。
なぜ気になったかと言うと、Drop(出店)の背景。
「呑兵衛の気持ちも汲んでくれている味?」
と、期待して訪問してみました。
レポートを参照ください。
蒲田のやま福について
まず、僕がこの店を気になった理由からです。
ここの店主は、もともと「バル・バンチョ」と言う蒲田で人気の居酒屋にいた方。
そんな味自慢の居酒屋経営をこなしてきた人が送り出す中華そばって、呑兵衛としては
なんか気になりませんか?
僕は「〆に合うきっと大人なラーメンを出してくれるんじゃない♪」と勝手に思い込み!(笑)。
満をきたして訪問してみたわけです。
では、ロケーションとアクセスです。
(詳細は下の地図を参照ください)
お店は駅前から蒲田駅西口駅前のサンロードを奥に進むと左手にあります。
行き過ぎるとこんな魅力的な景色が見えます(笑)。
これはこれで魅力的なんですが・・・
通り過ぎてしまう前に戻り、やま福のお店の外観です。
2枚ともあまり変わりませんね(苦笑)、すみません。
でも、変わるというか、確実なのはこれ。注目してほしいのがコレです。
そうです、あの菅野製麺所のカスタム仕様の麺を使用していること。
特注の麺を使用しているってことは、やはりラーメンに対して探求心が深く、味にこだわりを
持っているってことですね。わかっている人じゃないとカスタム麺の取扱いはかなり難しいので。
じゃ、お店に入りましょう。
やま福のラーメン
僕のメニューは一択です。
昨晩飲み過ぎ優しく染みる味に出会いたい気分だったので、あっさり鶏清湯の「中華そば」を
選択します。
やま福が現在提供している麺メニューは、「中華そば(醤油)」「中華そば(塩)」「濃厚中華そば(醤油)」「濃厚中華そば(塩)」の4種類と、その特製バージョンのみ。
わかりやすいメニューです。
さぁ、すぐに麺をお見せしたくなるわけですが、その前にその日のお客さん情報を。
この日のお客さん層は、おひとり様、カップル、年代層はまちまち、と言う感じでした。
鶏白湯系って女性の支持も高いですよね。
それゆえか、女性の方も多かったのは、それが理由なのかもしれません。
そして、出てきたのは・・・
そう、こちら。
どうでしょうか??
見ただけで、「旨いやつ~、これは」となること固い見た目ですね。
スープのテカリ具合といい、これはあっさり系だけれども、濃厚で奥深い味をもっていることは
見ただけでわかると思います。
蒲田のやま福
そのスープなのですが、鶏と貝の出汁で構成されているらしい。それぞれの旨みがしっかり
出ています。
なかなかここまで双方の味覚の距離感を上手に取り入れられている味はないと思いました。
すすれば、わかるまろやかさの先にある奥深さ。
参考ですが、最初、どちらかの味が強いと思われる方はしっかりスープを混ぜたほうが
安定感が出ると思います。
そうすると、両方MIXの絶妙なバランスの風味が鼻から抜けていくのがわかるはず。
僕が麺類で重視しているチャーシューは2種盛り。
豚と鶏の組み合わせ。
最近、この手の組み合わせもトレンドなのか多いですよね。
肉の処理はしっかりしていてアク味はありません。
ストレートにこのチャーシューを楽しむのも良いですが、
コクのあるスープをしっかりまとわせて口に入れるのがより良いかなと思います。
チャーシューの処理は、出汁の旨味の吸収率も考えてこの味付けの塩梅にしたのかな?と
思いました。
だとすれば、しっかり考えられていますね。
麺はご近所の菅野製麵製。
太さと言い、たぶんスープありきでこの麺サイズを決めたのでしょう。
腹にたまり過ぎず、でも物足りなくない丁度良いあんばいでキメてくれています。
スルスルスル~とスープの旨みを麺に絡ませながら楽しんでいるとあっという間の完食。
旨い酒の肴と出会えたような味覚の満足感を持ちつつ、お店を満足感で出ることができました。
蒲田 やま福のラーメンについて感想
実は僕はこのお店の前身は以前に知っていました。
同じ蒲田の西口にある「ボラチョ・バンチョ」でランチタイムに営業されていたから。
その時は、「居酒屋さんのラーメンかぁ~」と失礼ながらスルーしてしまっていました。
いつの間にか失敗例で学習してしまった居酒屋ラーメンの固定観念は、かなり恐ろしい。。
これだけ美味いラーメンを食べれる機会をこのためにかなり後伸ばしにしてしまっていました。
「居酒屋さんのラーメン、面白いじゃん♪」
こういう風に面白がれる余裕を持つべきだったと少し反省しました。
個人的に凄く感じたのは、古き良き素朴な中華そばの面影を残しながらも、垣間見える
「今の味」。
間違いのない丁寧な仕事。危なげない中華そばという定番をベースにしつつも、
Neo中華そばとして美味しくて楽しめました。
この界隈は味にこだわる居酒屋も多いです。その界隈で飲みを楽しんで、その後はちゃんとした
麺屋を選択し、居酒屋の後の〆麺を軽んじてしまいそうなところを、最後までこだわって〆るっていうのは「せっかく蒲田に来たからには」的な充実〆になるんじゃないかと思いました。
(やま福は夜遅くまでは開いていないので時間は要注意です)
ちなみに、
こちらは、相方さんチョイスのこってり鶏白湯の中華そばです。
味は、胃にしみいるような香り立つ濃厚さ、これがまたマジで腹に染み入る味でした。
どちらも美味しい~。
今日も美味しく楽しい時間を過ごすことが出来ました。
中華そば やま福さん、ありがとうございました。
お店情報(訪問時の情報です)
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